発生主義と現金主義

会計の情報

そろそろ確定申告の季節


今年も残すところあと1ヶ月あまりとなりましたので

少し早いですが、確定申告に関する情報です。



個人で事業をされている方にとっては、

日々の記帳に悩まれている方も多いと思いますが、

その悩みの一つでもある「発生主義」と「現金主義」についてご紹介します。


それぞれの違いは?

簡単に二つの違いを説明すると


 発生主義:その事柄が起こった時点

 現金主義:その事柄に対する現金が動いた時点

となります。


次の例だと、

◇文房具屋さんでノート100円を現金で買った

 発生主義:ノートを買った時点

 現金主義:ノートの代金100円を払った時点

つまり、二つは同時に起こったことになるので、

どちらの主義でも経理処理は一緒になります。



次に例えば電気料金だとすると、

◇11月に使用した電気料金10,000円について、12月20日に預金口座より引き落としになった

 発生主義:電気を使用した11月

 現金主義:預金口座より引き落としになった12月

この例だと、発生主義と現金主義ではそれぞれの時期が

1ヶ月ずれることになります。


どっちの方法がいいか

所得税法では、原則「発生主義」で記帳することになります。

青色申告を選択して、一定条件に合えば

例外として「現金主義」を選ぶこともできます。


ですので、発生主義で記帳することが望ましいと考えられます。



かといっても、「毎月発生主義で記帳するのは面倒」

ってこともあると思いますので、

月々は現金主義で記帳し、12月末に発生主義にすることも可能です。


具体的には、

 ・12月に売ったけど、代金は1月にもらう

 ・12月に買ったけど、支払いは1月にする

このような取引を集計して、月々の記帳した金額に加えれば

発生主義となります。

(前の年に同じ処理をした場合は、その金額を引くことをお忘れなく)

まとめ

経理処理で発生主義と聞くと

なんだか難しいように思われますが、

12月31日時点で現金をもらっていなかったり、

払っていないものを加えるだけと思えば

少し経理が楽になるのではないかと思います。


経理についてお悩みの際は、
スエナガ会計にご相談下さい。

お問い合わせよりご連絡頂ければ、
ご質問にお答えできます。

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