法人口座は利用目的を明確に開設しましょう!

経理のしくみづくり

前回は、日本政策金融公庫からの
創業融資について、紹介しましたが、
今回は、その調達した資金の管理方法について、
口座を利用目的別に開設をしていこうという
お話を紹介します。

他に、会計ソフトへの便利な機能も紹介しますので、
経理処理を行っている方は
参考にしてみて下さい。

まずは口座開設の目的

まず最初に、事業を行う上で
事業資金を適切に管理することは、
重要な事項となります。

また、お金には色を付ける事ができませんので、
その管理が容易に行えるよう
管理できる体制を整えることが必要です。

その方法のひとつとして、
銀行口座を使い分ける」と
いう方法が考えられます。

具体的には、以下の3つに分けることです。

1. 入金用口座
2. 支払用口座
3. 納税用口座

3.の納税用口座の活用方法については、
以下のブログで紹介しておりますので、
こちらを参照頂ければと思います。

納税用口座の活用|suezo178|note

それでは、それぞれの口座について
開設していきます。


入金用口座

まずは、入金用口座ですが
お客様より売上げ代金を入金してもらうための
口座となります。

よって、請求書に「振込口座」を
記載すると思いますが、
そちらに記載する口座となります。


会社によっては、
入金口座を取引の相手方に合わせて
複数口座を記載している会社も
見受けられますが、
基本的には「1口座」でよいかと
個人的には思っております。


では、この入金用口座は
どの銀行に開設するかですが、
私は広島の信用金庫に開設しました。


理由は、以下の通りです。

・信用金庫は、地域の創業企業を応援しているから
・個人事業で、融資を受ける予定があったから
・公庫の融資の返済用口座にしたかったから

創業したてということもあり、
創業支援に熱心な信用金庫を選んだのですが、
「信用度」を重視される方は
やはりメガバンクに開設することがお勧めです。


私の場合、あまり「信用度」に
重きを置いていないので
地域密着の信用金庫を選択しました。
(今後、困ることがあれば、
その時考えようと思います・・・)



次に利便性ですが、
可能な限り、インターネットバンキングに
申し込むことをお勧めします。

理由は、以下の通りです。

・入金の状況が通帳記帳しなくてもわかる
・クラウド会計ソフトの連携機能を活用できる

やはり、通帳記帳をしないと
入金状況がわからないというのは、
非常に不便です。
(前回のブログでも書きましたが、
日頃記帳しない私は、借入の申し込み時に苦労しました・・・)


タイムリーに入金を確認するために
インターネットバンキングの申し込みは
必要かと思います。


次に、クラウド会計ソフトですが、
インターネットバンキングを申し込んでおくと
仕訳が自動連携する機能が充実してきています。

入力を省力化するには、
非常に有効な方法となりますので、
クラウド会計ソフトを使用している方は、
フル活用しましょう。

なお、法人の場合、
インターネットバンキングは有料な場合が多いです。


若干のコストがかかることも
考慮しておく必要があります。


支払用口座

次に支払用口座ですが、
開設するのは、以下の観点より選択しました。

・振込手数料が安い
・インターネット上で操作がしやすい

まず、第一に優先すべきは、
振込手数料の安さ」です。
ここに尽きます。


やはり、支払用口座ですから
どうしても振込という手続きが必要です。


以前であれば、銀行の窓口に行って
振込用紙を書いて、窓口で順番待って
高い時は800円程、手数料を取られていたかと思います。


インターネット銀行だと、
窓口に並ぶこともなければ、
振込用紙も書くこともなく、
手数料は安い銀行だと200円弱の
銀行もあります。


この振込手数料、1件あたりはそこまで高額でなくても
積もり積もれば、1年間で結構な金額となるかと思います。
やはり、下げられるコストは
下げるに越したことはないかと思います。


コストを下げるには、これだけインターネットが普及した現代では、
インターネット銀行での開設が前提になるかと思います。


ただし、インターネット銀行は、
インターネットの操作に慣れている人は
抵抗なく開設に踏み切れるでしょうが、
不慣れな方は、少々ハードルが高いかと思います。


振込のデータ伝送も、
慣れが必要になってきます。


その場合は、無理をせず
銀行窓口のある近隣の銀行での開設がお勧めです。


口座開設の手続き

それでは、実際に口座を開設する時の手続きですが、
法人の場合は、ほとんどの銀行で以下の書類が必要です。

・登記事項証明書
・代表者の本人確認書類

まずは、登記事項証明書の提出が求められます。
設立間もない方は、銀行への提出も見越して
証明書を取得するのがよいかと思います。


ただし、私の場合は、特に希望したわけではないですが、
原本は返却して頂けました。


インターネット銀行であれば、
スマホで顔写真を撮影して、
登記事項証明書はPDFを添付して提出という
手続きのこともあります。


口座開設を行う場合は、
どのように書類を提出するのか、
事前に確認しておいて、
足らない資料は早めに準備しておくことをお勧めします。

事業をやっていることの証明

私の場合、会社は10月に設立しましたが、
業務開始が1月からの為、
事業を行っている証明」に
少し手間を取られました。


最初は、ホームページを案内しましたが、
追加での資料提出を求められました。


すでに、お客様と商談を行っていれば、
その際の見積書等でなんの問題もありませんが、
私は、それがなかったので、
事業計画書」を提出しました。


それにより、無事インターネット銀行で
口座開設の承認を得られました。


ちなみに入金用口座の信用金庫では、
資料追加依頼もなかったので、
信用金庫の担当者がついて、手続きする安心感は、
非常に大きいなぁと、つくづく実感しました。


前回のブログでもお伝えしましたが、
法人の口座開設について、
以下の創業手帳にも詳しく書いてあります。


創業手帳申し込み(無料) | 起業・創業・資金調達の創業手帳 (sogyotecho.jp)


無料ですので、ぜひ取り寄せて読んでみると、
非常に参考になるかと思います。

画像
創業手帳のページより


まとめ

今回は、事業を行う場合の
口座管理について、紹介しました。


資金の管理は、経理を行う上で
重要な要素の一つです。


また、支払いと入金の口座を分けることで
資金繰りの管理もしやすくなります。
ぜひ、口座の使い分けを検討し、
経理の手間を少なくしていきましょう。

弊社では、経理処理を行う上で
「困った!」を解決するための
しくみづくりを行っております。

詳しくは、こちらをご覧下さい。
気になる方は、お問い合わせよりご連絡下さい。

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