「社長、ほら、お金減ってますよ!!」PartⅡ

社長のミカタ

前回は、利益が出ているのに
お金が残らないメカニズムを
ご紹介しました。

今回の第2弾は、
実際に自社がどのような状況なのか、
その場合、どう対処すればいいのか
をご紹介します。

心当たりがある社長さん、
必見の内容です。

現状の把握

前回のPartⅠでは、利益が出ているのに
お金が残らないメカニズムを解説しました。

前回のPartⅠの記事は以下となります。

https://note.com/embed/notes/n42a956e35405

今回のPartⅡでは、その対処法のご紹介です。
まずは、手始めに現状の把握です。

現状がどのようになっているのかによって、
次に対処すべき課題は変わります。

と言っても、何も難しいことはありません。
前回PartⅠで示した通り、
利益から財務活動と投資活動の
お金の動きを反映させる
だけです。

では、前回例としてあげた
A社で考えてみましょう。

当期の利益:1万円

財務活動:借入金の返済5千円
投資活動:新たな機械の導入8千円

【当期のお金の増加】
利益1万円 - 借入返済5千円 - 機械購入8千円
= ▲3千円

当期の営業活動の結果、
利益は1万円計上できていますが、
借入金の返済5千円
機械の購入8千円を支出し、
お金は3千円減っています。

そうすると、この足らない3千円は
自己資金で賄う必要があります。

もし仮に、A社が5千円しかお金を持っていなければ
当期は手持ち資金で払えますが、
翌期も同じ状況であれば、
お金が足らなくなります

その場合は、増資するか
新たに借入をしないと、
最悪の場合、会社を存続できなくなる
可能性があります。


このようなA社のケース、
別にイレギュラーな取引でもなく
ビジネスの世界ではよくある取引かと思います。

こんな場合は、どうするかというと
機械の購入をやめる
安い機械に変更する
新たに借入をする
等をして、対応するかと思います。


そうした場合、
機械の購入をやめたり、変更をすれば、
新たな利益を生みだす機会の喪失
効率的な生産による利益率の改善
を妨げる
要因になります。


また、新たに借入をすれば
その分返済資金が増額となり、
増額分の返済資金を稼ぎ出す利益
必要となります。

逆に言えば、現状の利益水準では、
返済や設備投資に必要な
利益が稼ぎ出せていない
状況であると言えます。


このように、
財務や投資活動を上回る程の
利益が稼ぎ出せているかどうかを
把握することは、
健全な財務状態を維持する為には、
非常に重要となります。

画像

対処方法

では、お金が足りていない場合、
どうするかですが、確認したいのは次の2つです。

・正しく借入できているか
・正しい金融機関との付き合い方ができているか

正しい借入ができているか

まず大事なのが、
「正しい借入ができているか」です。

これ、意外とできていない中小企業が
多いことにビックリです。

正しい借入を知るには、
必ず知っておかなければいけないのが
自社における「運転資金」です。

運転資金は、以下の算式で求めます。

◆小売業・卸売業・サービス業・飲食業等
売掛金・受取手形 + 商品 - 買掛金・支払手形・前受金

◆製造業
売掛金・受取手形 + 製品・仕掛品・原材料
 - 買掛金・支払手形・前受金

◆建設業
完成工事未収入金・受取手形 + 未成工事支出金
 - 工事未払金・支払手形 - 未成工事受入金

この、運転資金がいくらかがわかれば、
「運転資金」と「設備資金」の金額通りに
借入ができているかを確認します。

この借入額が、それぞれの金額通りに
借りれていない場合、
本来の借入額になるよう、交渉が必要となります。

正しい金融機関との付き合い方ができているか

金融機関との付き合いについて、
積極的に決算情報を開示していない
中小企業は多いと思います。

正しい借入をするには、
決算情報・業績予想は、
進んで金融機関へ提出する必要があります。

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まずは、現状を知ることから
はじめてみましょう。

まとめ

今回は、前回のPartⅠに続き、
利益は出ているが
お金が残らない時の
対処方法を紹介しました。

中小企業の現状は、
コロナ融資を受け
返済猶予になっている借入の返済が
すぐそこまで迫っており、
返済原資の確保に
困っている経営者が
多い状況となっております。

まずは、現状を把握し
自社の状況を把握してから、
即効性のある資金調達を
行っていきましょう。

最後までお読み頂き、
ありがとうございました。


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